箱根の新旧帝王・その2


■ 箱根の帝王・虎口美春 ■

箱根の現役の帝王、虎口美春のマシンについてです。ゲーム内では藤沢に負け、主人公に負け、今は遠距離恋愛に夢中と、すっかりキャラが変わってしまいました。しかし初登場時はコワモテの常人離れした走り屋として描かれていました。果たして、彼の乗るマシンはどんなチューンなのでしょう。



■ いきなり同仕様対決から開始 ■

エンジン、シャシ、ボディともスロット4つだけの割りとシンプルなチューンです。X1800ボディのみ初期値3なので同じ仕様にはできませんが、DDステッカーを外せば済む話なので(笑)、いきなり同仕様マシンでの対決といってみました。

虎口仕様にしてみました ステッカーが無いのが玉にキズ

● 虎口X1800SPのSPEC
E: C18A-T
[Slash] [DoubleImpact] [Hi-Tech] [LoComp/-1]
C: type-13S
[GP5000R] [AirPentagon] [TigerFoot] [Type-RS]
B: X1800
[LightBlue] [Wing-C5] [Aero-GT] [DD Sticker]

Power 404.6 ps
Weight 1230 kg
PWR 3.0 kg/ps
0-400m 11.925 sec
MaxSpeed 268 km/h

虎口マシンに乗ってみての印象は……

さすがに現役帝王だけあり、なかなかパワフルなマシンです。しかし足回りに少しクセがあり、ターンパイクでの対決ではふらつくマシンの修正に気を使いました。おそらくサスのTigerFootが原因だと思います。
以前、ホーリーロードでポルシェを使ってバトルした時、いつも使っているDimension-4だとリアがあまり流れず、苦戦したことがあります。サスをいろいろ試した結果、TigerFootが一番運転しやすく、タイムも5秒以上短縮できました。しかしそのままターンパイクや国道1号を走ってみると、リアが流れすぎてコントロールしにくかったのを思い出しました。

とはいえ、遠恋ですっかりふぬけた(笑)虎口はたいして怖い敵ではありません。軽く下し、さっそく桜木町ゼロヨンに戻ってマシンテストとチューンを始めてみます。



■ ターボチューンに挑戦 ■

シャシとボディは虎口仕様のまま、まずはエンジンをノーマルに戻してテストします。ゼロヨンタイムは14.792でした。次にエンジンチューンを虎口仕様にしてみると、11.925のタイムが出ました。ターボ二基掛けとはいえ、なかなかの速さです。そこで目標は、「スロット数4のまま同じPWR(3.0 kg/ps)でこのタイムを越えること」としてみました。

ターボチューンで上回ることができるかどうか、組み合わせを変え、ひたすらゼロヨンテストを繰り返します。しかしなかなか虎口仕様を越えることができません。辻本のマシンもX1800で、Venus&Marsを使っていましたが、測ってみるとSlashのほうが良いタイムです。自分が良く使うスーパーチャージャー、Neptune-SCを試してみましたが、これもタイムが出ません。

ターボをとっかえ引っかえしてるうちに、わけがわからなくなってきたので、ひとまず元に戻してみました。そして何気なくそのままゼロヨンをやってみたところ……

なんとタイムが遅くなっています。12.792って?
パーツの組み合わせは同じはずだし一体これはどういうことでしょう。



■ スロット位置の謎 ■

変わっているのはパーツをセットしたスロットの位置だけです。もしやと思い最初と同じ順番にセットしなおしたところ、タイムも元通りになりました。

意外に奥が深いと思っていたレーシングラグーンのチューンですが、まさかパーツのセット位置まで加速に影響してくるとは思いませんでした。スロット位置が変わっても馬力やトルクといったスペック、エンジンの性能曲線には変化が現れず、ゼロヨンでテストして初めてわかることです。

とりあえず、現状でベストと思われるパーツ配置に固定し、テストを続けることにします。スロット位置による加速力の変化については、また別な機会に徹底調査したいと思っています。



■ ターボフルテスト ■

[ターボ] [Hi-Tech] [LoComp/-1] の組み合わせでターボのみを変更し、各ターボの単体の加速力の違いをテストしていきます。全ターボのテストをしましたが、さすがに多すぎるので(笑)12秒台に入ったもののみをリストアップしておきます。

12.592 Hercules-SCT
12.669 DoubleImpact
12.692 Venus&Mars / Slash
12.725 Neptune-SC
12.758 Twins
12.825 Pegasus
12.925 Titan-SC
12.958 Tomahawk / Thunder

単体で速いターボは他と組み合わせても速いことが多いです。さすが虎口、良いターボをチョイスしています。また、辻本マシン(DoubleImpactとVenus&Mars)も今さらながらベストな組み合わせをしていたことが確認できました。



■ ターボの組み合わせを探る ■

今回は虎口マシンを越えるために、まずHercules-SCTをチョイスします。そしてタイム上位のターボと組み合わせてテストを続けます。結果は以下のようになりました。

<Hercules-SCTとセットにしたときのタイム>
11.792 Venus&Mars
11.825 DoubleImpact / Slash
11.892 Twins



■ どの組み合わせでいくか? ■

ベストタイムはVenus&Marsと組み合わせたときに出ました。しかし虎口マシンより馬力が上がってしまっています。計算したところPWR3.0以上は維持できていますが、減量も考慮に入れるなら順位が入れ替わる可能性もあります。上記の四つの組み合わせに絞り、ウェイトダウンも行った結果は、下のようになりました。

<Hercules-SCTとセットにし、減量したときのタイム・馬力・車重>
11.758 / 414.6ps / 1244(1243.8)kg / Venus&Mars
11.669 / 397.9ps / 1194(1193.7)kg / DoubleImpact
11.669 / 396.3ps / 1190(1188.9)kg / Slash
11.758 / 379.6ps / 1192(1138.8)kg / Twins

車重のカッコ内の数値は、馬力から換算したPWR3.0以上を維持できるリミット値です。Twinsとの組み合わせはまだ減量の余地がありますが、タイヤ、ホイール、サス、カラーリング、エアロは残しておきたかったので、この数値に留まりました。限界まで減量するならTwinsがベストタイムを出すはずですが、今回はSlashとの組み合わせをとることにします。

ECUもテストしてみましたが、今回はプラズマECUのレスポンスアップよりもレブ向上率の高いHi-TechとHunaudieresが最高タイムを出しました。

ひとまずこの仕様で虎口XP1800を越えることができたと思います。

● 対虎口X1800SPのSPEC
E: C18A-T
[Hercules-SCT] [Slash] [Hi-Tech] [LoComp/-1]
C: type-13S
[FinalWeapon] [AirPentagon] [Dimension-3] [C-Diet/50]
B: X1800
[LightBlue] [EX-Wing-C] [Carbon-GT]

Power 396.3 ps
Weight 1190 kg
PWR 3.0 kg/ps
0-400m 11.669 sec
MaxSpeed 268 km/h



ゼロヨン仕様で詰めるなら、Twinsで限界値まで減量し、さらにECUを外してFriction-0を付ける手もあります。Friction-0に変えるだけで僅かながらタイムが上がりますし、馬力が落ちるぶん、さらに減量することができます。

最高速は221km/h止まりになるうえ、エアロも外されていますが、ホーリーロード限定ならいけるかもしれません。こちらは足回りをTigerFootのままでゼロヨン・ホーリーロード仕様としてみることにします。

● 対虎口X1800SPゼロヨン・ホーリーロード仕様のSPEC
E: C18A-T
[Hercules-SCT] [Twins] [Friction-0] [LoComp/-1]
C: type-13S
[GP5000R] [TigerFoot] [C-Diet/50] [C-Diet/40]
B: X1800
[B-Diet/40] [B-Diet/20] [EX-Wing-C]

Power 364.7 ps
Weight 1095 kg
PWR 3.0 kg/ps
0-400m 11.336 sec
MaxSpeed 221 km/h



■ 虎口バトル再び ■

同仕様バトルは以前済ませているので、今度はオリジナルチューンのXP1800に乗り、再び虎口に会いに行きました。
今回の目的は、オリジナルチューンの実戦での能力確認といったところです。

オリジナルチューン。箱根でバトルしてたらLvアップしちゃいました ステッカーも付いて見た目そっくりです(笑)

虎口仕様との加速力の差は体感できるほどのものはありません。むしろ足回りの違いが大きいようで、ターンパイクには明らかにこちらのセッティングのほうが向いているようです。

虎口仕様では1分5秒ほどだったタイムが、今回は58秒にまで縮まりました。恐らく虎口仕様のサスを変えれば同じくらいのタイムが出ることでしょう。今回の加速力アップはほんの気持ち程度ですし、もともとの虎口マシンがよくできていたと言えます。

ゼロヨン・ホーリーロード仕様でも走ってみましたが……

やはりサスが柔らかすぎてコントロールが難しいです。こちらは1分5秒ほどのタイムで、虎口仕様で走った時と同じようなタイムでした。峠で速く走るには足回りの設定が大切ですね。エンジンばかりじゃダメです(笑)。

ついでなので、ホーリーロードも走ってみました。確かにリヤが回り込んでくれるので走りやすいですが、タイムはあまりよくありません。好みによるのでしょうが、ホーリーロード仕様といえどもう少し足を固くしたほうが良いのかもしれません。



■ 今回のチューンと虎口マシンについて ■

今回は相手のマシンの完成度が高く、タイムで越えるのに苦労しましたが、おかげでパーツのスロット位置による加速力の変化が明らかになるなど、収穫も多かったです。

虎口マシンは、エンジンについては申し分のないチューンといえます。足回りについてはもう少し違うセッティングのほうが良いような気もしますが……「TigerFoot」という名前からして虎口のために用意されたようなサスですしね(笑)。

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