ナンバー2


■ 難馬恭司と沢木誠 ■

ゲーム前半でのメインとなったのは、チームBLRと本牧NRの抗争でした。今回の主役は、両チームのナンバー2、難馬さんと沢木です。

主人公がスタンドによると、何かとパーツをくれて(もしや勝手にスタンドの品を?)、アドバイスもしてくれた難馬さん。どこか近寄りがたい藤沢先輩に比べると、もっと身近なアニキという雰囲気で親しみがわくキャラでした。

一方の沢木。ライバルチームのナンバー2ながら、どことなく赤碕を気にかけてくれていました。鈴木が誘拐された時には、本気で犯人の石川を殴ってくれたようです。おかげで石川の恨みを買ってしまったようですが。


難馬さんと沢木には、どこか似ているところがありますよね。ライバルチーム同士ながら、お互いナンバー2という立場の二人。主人公の登場によって、何かにせかされるようにディアブロチューンに手を出してしまった二人。そして……。

新人ながら目覚しい成長ぶりを見せる赤碕に刺激され、本来の自分を見失ってバランスを崩してしまったように見えます。一歩ずつ登ってゆくべき階段を、一気に駆け上がろうとして足を踏み外してしまったような……。


「……赤碕よう……赤碕よう……」
「なれや……赤碕……横浜最速に………」

彼らが焦らずじっくりと自分のマシンを育てていったなら、あのような悲劇は起こらなかった気がします。

ディアブロチューンの犠牲となってしまった二人……今回はこの二人のマシンを取り上げてみたいと思います。


■ Seven-RXとSil-14Q ■

まずは、二人のマシンのノーマル状態での性能と、プロローグナイト仕様での速さをチェックしてみることにします。前回の藤沢先輩でまとめたリストから、赤碕、難馬、沢木の3人のマシンを抜き出してみました。


難馬Seven-RXの外観 沢木Sil-14Qの外観
難馬さんのSeven-RXです。青黒のボディカラーがなかなか良く似合っています。
沢木のSil-14Qです。珍しく、チームのステッカーを貼っているのが目立ちますね。

3人のマシンのノーマル時のテストデータ、
及び「2 WARRIORS Battle」でテストしたデータ
名前 マシン名 馬力・車重 PWR 0-400m ※400m
※印の項目は「2 WARRIORS Battle」の湾岸逆走でスタートから400mの地点を通過した時のタイム。
赤碕 86-Lev 125.0ps・945kg 7.5 14.092sec 14.092sec
難馬 Seven-RX 205.0ps・1290kg 6.2 14.569sec 14.336sec
沢木 Sil-14Q 160.5ps・1210kg 7.5 14.725sec 13.958sec

Seven-RXの性能曲線 Sil-14Qの性能曲線
Seven-RXに搭載されているB-13T。下で大きなトルクを発生しつつ上まで良く伸びています。
Sil-14Qに搭載されているS20R。素直なトルクカーブでチューンしやすそうです。

赤碕86-Levに比べると、Seven-RXもSil-14Qも決して強力なマシンとはいえません。ベースマシンのポテンシャルでは少々不利ともいえます。十分なチューンがあってはじめて、チームナンバー2のマシンにふさわしい性能になると思います。

しかし「2 WARRIORS Battle」でのテストデータを見る限り、沢木マシンはともかく、難波マシンは満足なチューンが施されているようには見えません。エアクリーナーとマフラー程度なのでしょうか。

このままでは、チームのナンバー2のマシンとしてはかなり寂しい性能です。プロローグナイトで既に赤碕マシンより遅い難馬マシンは論外ですが、沢木マシンとて五十歩百歩……。これでは、ディアブロに手を出したくなる気持ちもわかります(汗)。


ナンバー2なのに、きちんとチューンしたマシンが与えられていない印象を受けました。実際のゲーム内ではどうしようもありませんが、せめてここでは、ちゃんとしたマシンを用意してあげたい気がします。

というわけで、二人が道を踏み外さないよう、ナンバー2として恥ずかしくないマシンを作ってみることにしました。


■ 二人のマシンをきちんとチューン ■

最初は軽めのチューンです。プロローグ〜横浜GP予選前あたりまでを想定しました。まずは難馬さんのSeven-RXからです。

難馬Seven-RX・GSチューンのコンプリート画面 難馬Seven-RX・GSチューンの性能曲線
エアロ無しもシンプルで難馬さんらしいですね。見た目の派手さは無くても中身は本格的です。
ブリッジポートとターボ1つのシンプルチューン。でもゼロヨンでは藤沢マシンといい勝負です。
● 難馬Seven-RX・GSスペシャルのSPEC
E: B13T
[Buffalo] [BridgePort] [Simple-Tech] [LoRotor/-1]
C: type-C7
[Monza] [TriWhite2] [SpeedTech-S]
B: Seven-RX
[Blue&Black]

Power 334.1 ps
Weight 1296 kg
PWR 3.8 kg/ps
0-400m 13.169 sec
MaxSpeed 274 km/h

さすがはSeven、軽くチューンしただけなのに、ゼロヨンは藤沢マシン(13.136)といい勝負ができますね。いくらバイトで忙しいとはいえ、ナンバー2ならこれくらいの速さは欲しいところではないでしょうか。お次は沢木のSil-14Qです。


沢木Sil-14Q・KKKスペシャルのコンプリート画面 沢木Sil-14Q・KKKスペシャルの性能曲線
沢木マシンには、やはりブレーキのジャックナイフがかかせません。エアロも似合ってます。
葉子マシンを意識して、Acillesをつけてみました。ToughGuyもどこか沢木らしい気がします。
● 沢木Sil-14Q・KKKスペシャルのSPEC
E: S20R
[ToughGuy] [Acilles-SC] [Simple-Tech] [LoComp/-1]
C: type-14Q
[Monza] [PentaWhite2] [SpeedTech-S] [Jackknife]
B: Sil-14
[White] [Aero-GT] [Wing-B] [NR Sticker]

Power 264.2 ps
Weight 1242 kg
PWR 4.7 kg/ps
0-400m 12.925 sec
MaxSpeed 264 km/h

Acillesをつけても葉子マシンに及びませんが、車重を考えれば仕方ないところでしょうか。プロローグの辻本マシン(12.825)とは良い勝負のゼロヨンタイムです。他のマシンに比べると少し馬力が劣りますが、そこは3つのKでカバーということで(笑)。


二台とも、プロローグナイトには少し速過ぎるかもしれませんね。でも横浜GP予選まで考えたら、このくらいはあっても良いのではないかと思います。赤碕より速くてもいいんです(笑)、なんといってもナンバー2なのですから。


■ K・T・H チューン ■

とはいえ、本気仕様の赤碕マシンにはたぶん勝てないでしょう……。なにせ向こう、というかこちらですが(笑)はユニット組替えでも何でもアリですから。直接対決の時点で、かなりのPWRのマシンが作れるはずです。

いいのです、赤碕に負けたって。最速の彼方へ行ってしまう(笑)赤碕には構わず、チームのナンバー2としてしっかりと着実にチューンしていけばいいのです。


難馬さんはスタンドのバイトばかりしていますが、赤碕のようにストリートバトルしてたほうが実入りがいいんですけどねぇ。

チューン代の乏しさをぼやく難馬さんからパーツをもらいつつ、自分はGetRewardで大金を貯めこむ赤碕。教えてあげればいいのに……なんて悪い奴なんでしょう(笑)。

一方の沢木は、実家がかなりのお金持ちらしいですしチューン代の心配はないでしょう。

というわけで、ディアブロに手を出さずに、K・T・H(清く正しき走り屋)道を歩んだ二人のマシンをフルチューンしてみることにします。


沢木Sil-14Q・K・T・Hチューンのコンプリート画面 沢木Sil-14Q・K・T・Hチューンの性能曲線
白のボディに本牧NRステッカーが映えます。リアルでも速い走り屋が多かったマシンですね。
あえてシングルターボを使って仕上げました。どことなく男らしい加速をする気がします。
● 沢木Sil-14Q・K・T・HチューンのSPEC
E: S20R
[Neptune-SC] [Slash] [Blizzard] [Hunaudieres] [Friction-0] [FW-PRO] [LoComp/-1]
C: type-14Q
[FinalWeapon] [AirPentagon] [SpeedTech-S] [Jackknife] [C-Diet/50] [C-Diet/40] [C-Diet/30] [C-Diet/20]
B: Sil-14
[EX-Wing-B] [Carbon-GT] [NR Sticker] [B-Diet/40] [B-Diet/30] [B-Diet/20] [B-Diet/10]

Power 420.6 ps
Weight 1025 kg
PWR 2.3 kg/ps
0-400m 10.669 sec
MaxSpeed 293 km/h

今度は沢木マシンから。軽量化も効いてなかなかの速さのマシンになりました。最高速が少し物足りない以外は、十分な速さになってると思います。お次は難馬マシンです。


難馬Seven-RX・K・T・Hチューンのコンプリート画面 難馬Seven-RX・K・T・Hチューンの性能曲線
フルソケットチューンです。マシンの出来では藤沢RS2000tbを抜いちゃったかも(汗)。
こちらはシングルターボ3連装です。B13Tは低速も強力なのでSC無しでも不足は感じません。
● 難馬Seven-RX・K・T・HチューンのSPEC
E: B13T
[Fire] [Slash] [32-Rocket] [Autobahn] [Friction-0] [FW-PRO] [LoRotor/-2]
C: type-C7
[FinalWeapon] [TrigonMg] [SpeedTech-S] [C-Diet/50] [C-Diet/40] [C-Diet/30] [C-Diet/20] [C-Diet/10]
B: Seven-RX
[Blue&Black] [EX-Wing-B] [Carbon-OLD] [B-Diet/40] [B-Diet/30] [B-Diet/20] [B-Diet/10] [CFRP-Door]

Power 520.0 ps
Weight 1048 kg
PWR 2.0 kg/ps
0-400m 10.569 sec
MaxSpeed 309 km/h

こちらはさらにパワーが出ています。ゼロヨン、最高速とも高いレベルでバランスが取れており、Sevenらしい正統派の走り屋仕様マシンといえるのではないでしょうか。


今回は2台とも、あえてツインターボは使いませんでした。タイムやパワーは、もちろんツインターボを使用したほうが有利です。しかし、絶対的な速さの追求はリーダーに任せることにしたわけです(笑)。ナンバー2らしく、ちょっと抑えた仕様もシブイのではないでしょうか。でも、このままでもリーダーより速いかもしれませんね(笑)。

ここで、今回のチューンについて少しふれてみます。

シングルターボの中では、ツインターボ並みの性能を持つSlashが強力でした。しかしそれに見合うシングルが無いんですよねぇ。両マシンとも、中回転域にピョコっと飛び出ているところがあります。Slashの特性を補えるほどのターボが無いためですが、気になるほどでは無いのでそのままにしておきました。


■ もしも二人が…… ■

このマシンなら、二人のディアブロマシン、沢木はもちろん、難馬さんのDiabloSEVENより速いかもしれません。残念なのは、今となってはもう二人にこのマシンを乗ってもらえないことですね。ストーリー展開上、避けられない運命だったとはいえ、悲しいことです。

もしも二人がディアブロチューンに手を出さなかったなら……。ゲームの流れは全然違ったものになっていたでしょう。


難馬さんは、あのGSでバイトを続けているのでしょうか。将来の心配をしてたので、もしかすると走り屋は卒業してしまったかもしれません。でもクルマ好きの彼ですから、ひょっとするとあのままGSに勤めちゃったかもしれないですね。スタンドに行くとやっぱり難馬さんが
「『GS』満タンのたびに おれの顔を思い出す〜 いいな〜〜!」
「そうだ〜〜 赤碕〜 おまえ、得したぞ〜 これもってけ〜〜」


「おうよ!! 3つのK!!!! 気合い! 気合い!! 気合い!!! それでAllRight!!」
「オレが最速伝説となって ヨウコを迎えにいく!! その時まで、待ってろ!!」
恋もドライビングも3つのKの沢木。葉子ちゃんとは上手くいったでしょうか。最速伝説はわかりませんが(汗)、けっこう似合いの二人だからもしかして……。


最初の頃の、あの何ともいえない期待感に包まれたYOKOHAMAの街で、ずっと過ごせていたらなぁと今でも思います……。


■ 藤沢RS2000tb 追加報告 ■

信頼すべき情報筋から、藤沢RS2000tbの新情報をゲットしました。
藤沢マシンのエンジンは普通のFZ20-Tではなく、FZ24 F-SPLという特製エンジンだそうです。赤碕のG-4A F-SPLと同じように、藤沢先輩が特別にチューンしたもののようです。

これは、本来プレイヤーは手に入れることができないエンジンだそうですが、今回は特別にポケステ経由で送ってもらいました。入手できないエンジンを取り上げても仕方ありませんが、参考までにテストしたデータを載せておきます。

スペックや型番からすると、FZ20-Tエンジンを400ccボアアップしたもののようです。比較用にノーマルFZ20-Tにボアアップ400を追加したデータも一緒に並べてみました。


FZ24 F-SPLの性能曲線 FZ20-T+BoreUp/400の性能曲線
排気量からするとFZ20-Tのボアアップ版のようですが、なぜか重量も軽くなっています。
ノーマルエンジンにボアアップを追加。パワー的にはFZ24より出ていますが、タイムは……。

ノーマルRS2000tbにFZ24 F-SPL及び
FZ20-T、FZ20-T+BoreUp/400を搭載したマシンでテストしたデータ
エンジン 馬力・車重 PWR 0-400m
FZ24 F-SPL 189.6ps・1170kg 6.1 14.336sec
FZ20-T+400cc 201.8ps・1175kg 4.8 15.492sec
FZ20-T 161.4ps・1175kg 7.2 16.269sec

ズルイほどに速くなっています(笑)。赤碕のG-4A F-SPLも普通のG-4Aよりゼロヨン0.6秒も速い高性能エンジンですが、FZ24 F-SPLはベースエンジンに比べ、実に2秒近くもタイムが向上しています。まあ、もとのFZ20-Tが遅すぎるから仕方ないですけどね(笑)。

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