■ REの雨村さん ■ いよいよ今回はチーム595のリーダー、雨村さんの登場です。REのアマさんと言えば少し苗字が違うはずですが、とにかく雨村さんです。 自分の場合は、最初にパッシングした白いマシンがリーダー雨村さんでした(汗)。なんとか苦労して勝ったところ、そのまま引退とは……。せめてメンバー二人に勝ったら登場とか、演出を盛り上げて欲しかったです。 さて、勝つとパーキングで少し話しができるのですが、その風貌、まさに雨○さんそっくりです(笑)。いいのかなぁ(笑)。でもいかにもリーダーという感じの頼りになりそうなおじさんでした(引退しちゃったけど)。 F3000の暴れん坊や正体不明なお姉さんをまとめ上げる苦労は並大抵なものではなかったはずです。きっと心のどこかで引退したかったのでしょうねぇ。 残された二人。もう少しリーダーのことを心配しろ!と思いますが、彼らなりの考えがあるのでしょうね。……あるのかな……。 何も考えてなさそうな二人のメンバーは放っといて、早速リーダー雨村さんのマシンをチェックしてみましょう。
● 雨村Seven-FDのSPEC E: B13T-NEW [Fire] [Thunder] [Blizzard] [Hunaudieres] [FlatOut] [LoComp/-1] C: type-D7 [Independence] [SpeedTech-Pro] [CarbonStrut] B: Seven-FD [White] [EX-Wing-A] [Carbon-GT] [595 Red] Power 665.3 ps Weight 1312 kg PWR 1.9 kg/ps 0-400m 11.092 sec MaxSpeed 326 km/h ついに!元町Q'sの立河マシンをゼロヨンで抜くマシンが現れました。いやぁ、長かったです。なにせ第2夜に登場してからずっと1位だったんですから。途中、インチキ込みなら川崎マシンとかもありましたけど……。 雨村Seven-FDのチューンは、小、中、大と重ねたターボといい、実に見事な仕上がりです。実際、このまま乗っても速いです。シャシのせいかちょっと操縦性にクセがあるような気もしますが、馴れの問題かもしれません。 ゼロヨンタイムと最高速を両立させた見事なチューン。もう手を入れるところはありません……と、本物の雨○さんのチューンならそうなるでしょうが、やはりこれはゲームでのチューン。まだまだ詰められるはずです。 今回はこの雨村マシンをベースに、REエンジンとSevenシリーズの可能性を探ってみたいと思います。 ■ Sevenについて ■ 軽量なボディにハイパワーREエンジンを搭載したSeven。Rと並んで、レースゲームではかかせない車種ですよね。 前回も掲載しましたが、再び、各社フラッグシップモデルの比較表です。
確かに車重1200kg台と軽量ですしゼロヨン12秒台を記録しています。しかし、他にも強力なライバルが並んでいるので、飛び抜けた速さという感じは無いですね。ここから先はチューン次第ということでしょう。 お次はSevenシリーズの各マシンを比較してみましょう。
うーん、どうなのでしょう。Seven-RXに至っては赤碕86-Levにも負けています(赤碕86-Levが速過ぎるのですが)。難馬さんが遅かったのは腕のせいばかりじゃなさそうですね。ちなみに、信頼すべき情報筋によると、難馬さんのDiablo-Sevenはゼロヨン11秒台前半らしいです。もっと速そうな気もしましたけど……確認する手段がありませんしね。 話を戻しましょう。エンジンはやはりB13T-280が最も強力ですね。同じシャシ・ボディ(FD)でB13T-280とB13T-NEWでは実に0.4秒もの差があります。3ローターのB20-TTも面白いのですが、ベースとしてのポテンシャルなら順当にSeven-FD280が最も高いようです。 シャシはFDが軽く、ボディはRXが軽いのですが、組み合わせると同じ重量になります。RXが少し軽いのはエンジンが軽いからで、B20が重いのもエンジンの重量差です。最も軽い組み合わせにしても 5kgしか違わないので、タイムには影響無さそうです。操縦性やボディの好みで換えるくらいでしょうか。 M社の他のマシンでもあれば、本家のシャ○テやロー○スターのようにREを換装してみたいところですが、残念ながらSevenシリーズしかありません。今回は素直にSeven-FD280をベースにチューンしてみることにします。 さて、Sevenシリーズのこのゲームでの位置付けを確認したところで、いよいよ……の前に、ロータリーエンジンのチューンの特徴についても考察してみたいと思います。 ■ REのチューンパーツ ■ ここでは、ロータリーエンジン特有のチューンパーツについて少し調査してみます。簡単に、レシプロエンジン(ロータリー以外のエンジンですね)とのチューンパーツの違いを以下に記してみました。 1.ボアアップが無い 2.ハイカムが無い 3.ブリッジポート、ペリフェラルポートがある 4.ターボチューン時には、低圧縮ピストンの替わりに低圧縮ローターを使用 フルチューンを施すと、どちらにせよターボ使用がメインになるので違いは気になりませんが、せっかくの機会なのでいくつかテスト結果を載せておきます。
RE用パーツのブリッジポートとペリフェラルポートは、レシプロ用のボアアップに相当すると考えていいと思います。ただ、装着することで少し高回転寄りのエンジン特性に変わるので、ハイカムの効果も多少兼ねているかもしれません。 ブリッジポートがボアアップ200に相当、ペリフェラルポートはボアアップ400に相当といったところでしょうか。パワー向上では、ペリがボアアップよりも効果があるようですが、タイムの向上ではボアアップに少し及びませんでした。 ハイカムが無いことを考慮すると、ことNAチューンに限ればロータリーが不利なのは間違いないですが、ターボチューンであれば気にしなくても良さそうです。 ではそろそろ、チューンの本番に入りたいと思います。 ■ 雨村Seven-FD280の作成 ■ B13T-NEWを使用した雨村仕様でもかなりの速さに仕上がっています。エンジンをB13T-280としたからには、それなりの成果を期待しても良さそうですよね。 目標としては……そう、最強Rを上回ることを目指してみたいと思います。軽量でハイパワーなSeven-FD280なら決して不可能ではないと思いますが、果たしてどうなることでしょう。 限界までパワーを上げることも考えましたが、結局いつものようなバランスチューンに落ち着きました。
● 雨村Seven-FD280のSPEC E: B13T-280 [Hercules-SCT] [Venus&Mars] [FW-PRO] [Friction-0] [PlasmaECU] [LoRotor/-1] C: type-D7 [Independence] [SpeedTech-Pro] [FinalWeapon] [C-Diet/50] [C-Diet/40] [C-Diet/30] [C-Diet/20] [C-Diet/10] B: Seven-FD [White] [EX-Wing-A] [Carbon-GT] [595 Red] [B-Diet/40] [B-Diet/30] [B-Diet/20] [B-Diet/10] Power 649.4 ps Weight 1080 kg PWR 1.6 kg/ps 0-400m 9.525 sec MaxSpeed 336 km/h さすがに軽量なことは強いです。最強R(699.6ps / 1342kg / 9.792sec / 341km/h)と全く同じターボ構成になったのですが、ゼロヨンでは0.2秒以上も上回ることができました。ただ、最高速ではどうしても届きませんでした。これはミッションの差(B13T-280は5速、R26B-TT34は6速)だと思いますが、ちょっと残念です。 今回のチューンにはいくつかポイントがありました。ひとつひとつは地味な差しか出ませんが、チューンはやはり積み重ねも大事ですよね。次項で詳しく紹介してみたいと思います。 ■ 雨村Seven-FD280のチューンのポイント ■ 実は今回もシャシの組み合わせは試してみました。ボディによる変化はありませんでしたが、シャシはtype-D7が良かったです。ボディをSeven-RXにしてもシャシだけはD7でないとタイムが少し落ちてしまいました。 また、前回のRZ-3000ではタイヤをノーマルのままにしていましたが、今回はFinalWeaponを履かせています。やはりタイムに差が出たからです。 そして今回のチューンの最大のポイントは、実はECUでした。雨村Seven-FD280ではプラズマECUを使用していますが、これはタイムと最高速のちょうどのバランスをとった結果こうなったのです。以下のリストを見てください。 0-400m / 最高速 / パーツ (レブアップ) 9.392秒 / 310km/h / ECU無し 9.492秒 / 328km/h / WonTec-ECU (+500rpm) 9.525秒 / 336km/h / PlasmaECU (+750rpm) 9.569秒 / 334km/h / Autobahn (+1000rpm) ECU無しが最もゼロヨンタイムは良い結果になりました。しかしこれは、B13T-280エンジンが高回転で弱いからではありません。実はノーマルからして既にレッドゾーン入り口が相当高く設定されているのです(8500rpm)。 ゼロヨンだけ見るならECUは付けないのがベストなのですが、最高速に不満が残ります。せめて340km/hは出て欲しいところです。次点はWonTec-ECU(笑)です。500回転アップでレッド9000回転からと、ちょうど良さそうだったのですが330km/hにも少し足りません。 結局、レッド9250回転のプラズマECU追加を今回は採用しました。レッド9500回転のAutobahnより最高速が出ているのは、手前のスピードの乗りの違いかもしれません。しかしどちらにせよ、この仕様で最高速340km/hは無理そうだと判断しました。 WonTec-ECUだったらちょっと面白かったのですが……残念(笑)。 ■ オマケ ■ B13T-280、R26B-TT34、GT-2Jと、国産280psクラスの最高峰のエンジンを似た仕様でチューンしてきたので、各エンジンの特徴も見えてきました。 B13T-280は、高回転まで軽やかに回りますがトルクは少し細い感じもします。軽量なボディと相まって加速力は申し分ありません。ただし、最高速を考えたときには、5段ミッションなのが弱点となっています。 GT-2Jは、ピカイチのぶ厚いトルクが魅力です。高回転は若干弱い気もしますが、6速ミッションが十分に補っています。しかし、ソケット数の少なさは最大にして重大な欠点です。 R26B-TT34は、加速力、最高速とも他のエンジンにひけをとりません。6速ミッションといいソケット数8といい、弱点らしい弱点がありません。あえて言えば、Rとしてコンプリートしたときのシャシ・ボディの重さくらいです。 エンジンの総合能力で見るとR26B-TT34が一歩リードしてる気もします……しかし、どれを選んでも十分な速さのマシンが作れると思います。 個人的には、GT-2Jのトルクフルさに惹かれてます。でもB13T-280のシャープな回りかたもいいんですよねぇ。R26B-TT34の秘めた可能性の大きさ、とことんチューンしてみたい気にさせる懐の深さもやはり捨てがたいし………。うーん(笑)。 ■ さいごに ■ 雨村Seven-FD280、実はターボをもう1つ追加してボディ軽量化を進めたりすることで、見事に9秒を切ってくれました。これまで9秒を切れたのは元町Q'sの2台だけなので、ちょっとうれしかったですねぇ。 このゲームだと簡単にシャシやボディを組替えることができてしまうので、8秒台と言っても「ふーん」という感じだとは思います(笑)。しかし、標準の組み合わせのままで9秒切れた瞬間は、さすがSeven!と思ってしまいました。正直、このクラスでは無理かと思ってましたから(笑)。 いやー、最近重いマシンばかりチューンしていた反動もあるかもしれません(笑)。軽いって、ほんとうに素晴らしいですね! さて、アマさんには、このさらに速くなったSeven-FDをプレゼントしたいですね。引退を思い直して再びチームを率いるもよし、チームのことは忘れてこのマシンでのんびりツーリング(笑)もまたよしです。 |