■ 藤沢一輝 ■ 前回はチーム595のリーダーを取り上げました。リーダーといえば、やはりこの人に触れないわけにいかないですよね。主人公の属するチームBLRのリーダー、藤沢一輝の出番です。 BLRの看板を背負って、強敵と戦い続けてきた先輩。沢木や難馬さんの事故で動揺するメンバー達を力強く励ましてきた先輩。常に主人公にその背中を見せ付けてきた先輩。主人公の目標であり、最大のライバルでもありました。 今回は、そんな藤沢先輩のマシンをチェック!といきたいところですが……。一度もGetRewardさせてくれないんですよね……。ちょっとぐらい見せてくれたっていいのに(笑)。 仕方ないので、今回はいつもと違った方法で藤沢マシンを見ていきたいと思います。 ■ プロローグナイト ■ プロローグナイトでの藤沢先輩の速さは衝撃的でした。主人公では、テールランプすら拝めなかったです。マシンの性能が違……どれくらい違ったのでしょうか? 藤沢先輩のマシンの仕様が不明な以上、直接は比較できませんね。まずは、当日一緒に走っていた人々のマシンも含め、各車のベース状態での性能を比較してみることにしました。
両チームともリーダーのマシンが一番遅いです(汗)。特に藤沢先輩のマシンの遅さは際立っています。あくまでチューン前のベース車の性能ですから、実際の速さはチューン次第で全然変わってきますが……。 実際のチューンがどうなっているのか確認はできないのですが、「2 WARRIORS Battle MODE」で運転することはできます。そこで、湾岸逆走コースを利用してスタートから400m地点での経過タイムを測ってみました。
※印の項目は「2 WARRIORS Battle」の湾岸逆走でスタートから400mの地点を通過した時のタイムです。
400m到達時にポーズをかけたりキャプチャ撮ったりして確認しています。手動計測なので誤差はありますが、計測地点が400m(3450m)なのは確認していますので、実際より速くなることはないはずです。最大で0.1〜0.2秒ほど遅くなる可能性はあります。 (距離表示が10m単位なため、400m以上410m未満で400mと表示されるからです。) 辻本マシンは第四夜とは仕様が違うようですね。藤沢マシンはゼロヨンタイムで辻本マシンに負けていますが、スタートがもたつくせいだと思います。いろんなコースで乗り比べましたが、スタートを除けば藤沢マシンが最も加速力に優れていると感じました。 「2 WARRIORS Battle」のマシンがプロローグナイトと同仕様かはわかりません。しかしタイムやレース結果からすると妥当な感じがします。石川マシンだけはゼロヨンタイムに比べてレース結果が悪いですが(笑)。 ノーマルとチューン後を比べてみると、藤沢先輩と辻本のマシンだけチューン度が高いのがわかります。辻本マシンは後でGetRewardで確認できますが(仕様は違うようですけど)、やはり藤沢マシンは謎なままです。 ここはひとつ、「2 WARRIORS Battle」でのテスト結果をもとに、藤沢先輩のマシンのチューンを再現してみたいと思います。 ■ 藤沢RS2000tbの再現 ■ 「2 WARRIORS Battle」でわかった藤沢マシンの特徴は以下のような点でした。 1.スタートが悪い 2.レッドゾーン入り口がノーマルと同じ(ECUを付けていない) 3.4500回転付近から急に加給が効いてくる「ドッカンターボ」である 4.400m到達時の速度は205km/hである 5.最高速は267km/hで頭打ちになる。これはノーマルRS2000tbの組み合わせと同じなので、エンジン・シャシの換装はしていないと思われる 6.エアロは同じ物がない(汗) あとは、ライバル車のチューンの特徴(ほとんど軽量化をしないとか)を踏まえて「妄想」で藤沢チューンを作ってみました。
● 藤沢RS2000tb・後輩チューンのSPEC E: FZ20-T [DoubleImpact] [Venus&Mars] [Slash] [LoComp/-1] C: type-RST [GP5000R] [Independence] [SpeedTech-S] [Type-RS] B: RS2000 [EX-Wing-E] [Carbon-GT] Power 457.9 ps Weight 1208 kg PWR 2.6 kg/ps 0-400m 13.092 sec MaxSpeed 267 km/h 457.9psと、ゼロヨンタイムに見合わない大パワーになってしまいました。しかしこれでもまだ足りない感じです。この仕様での400m通過時のスピードは201km/hなので、藤沢マシンの205km/hに少し届きません。 このくらいのゼロヨンタイムだと、普通のマシンは180km/h前後で通過します。今回の仕様だと200km/h以上出ているので、かなりスタートが悪いほうです。しかし本物の藤沢マシンではさらに出足が悪く、そしてさらにパワーが上なはずです(汗)。 超大型ターボを重ねて低回転域を弱めれば400m通過速度は上がるのですが、今度はタイムが出なくなってしまいます。まさか4連ターボなんてことはないと思いますし……。 ソックリ仕様は作れませんでしたが、本物の藤沢マシンにそれなりに近い仕様なのではないかと思ってます。パワーや構成パーツも、ライバルの辻本マシンと似た仕様になりましたしね。シャシ回りはほとんど辻本マシンのコピーです(笑)。 それはともかく、400psオーバーのマシンが相手では、プロローグナイトの赤碕がテールすら拝めなくても全然恥じることはないですよね(笑)。 ■ エンジンFZ20-Tについて ■ それにしてもFZ20-Tエンジンはかなりクセが強いです。昔のドッカンターボそのものですね。実はRS2000tbをさらにチューンしてみたのですが、このエンジンのクセが強すぎて、NeptuneやHerculesといった強力なスーパーチャージャーを重ねても低回転域の弱さがカバーできませんでした。
FZ20-Tエンジンの特徴は4500回転のトルクピークと、その手前(3000回転前後)の差が大きいことですね。かなり急な角度の傾斜がついています。また、その回転域がよくありません。低回転の補強にはスーパーチャージャーが唯一効果的なのですが、低回転と一緒に4500回転の山も補強してしまうのです。 どれだけスーパーチャージャーで低回転を補強しても、4500回転の山も一緒に上がっていくので、結局段差はそのまま残ってしまいます。チューンするのが難しいエンジンですね。V30G-TTエンジンなども同じ傾向です。素早いスタートダッシュはあきらめたほうがいいかもしれません。 この手のエンジンはゼロヨンタイムは伸びません。実戦でもスタートが弱いので苦労します。しかし、一度走り出せば低回転はあまり使わないので、後ろから抜いていく腕さえあれば十分戦うことができると思います。自分はやはりスタートが速いほうが好きですけど(笑)。 次項では、このエンジンのクセを踏まえた上で、RS2000tbをフルチューンしてその限界性能を見極めてみたいと思います。 ■ ドッカン・チューンの完成 ■ いつものようなバランスチューンは難しいことがわかりました。今回はゼロヨンタイムも、実戦での素早いスタートもあきらめることにしました。名付けて「ドッカン・チューン」です。後ろから抜く腕のある人専用、しかも短いコースでは負ける可能性大という危険なマシンです(笑)。
● 藤沢RS2000tb・ドッカンチューンのSPEC E: FZ20-T [Hercules-SCT] [DoubleImpact] [Venus&Mars] [Slash] [Autobahn] [LoComp/-1] [Friction-0] [FW-PRO] C: type-RST [FinalWeapon] [Independence] [SpeedTech-S] [C-Diet/50] [C-Diet/40] [C-Diet/30] [C-Diet/20] [C-Diet/10] B: RS2000 [EX-Wing-E] [Carbon-GT] [B-Diet/40] [B-Diet/30] [B-Diet/20] [B-Diet/10] [CFRP-Door] Power 536.1 ps Weight 969 kg PWR 1.8 kg/ps 0-400m 11.003 sec MaxSpeed 292 km/h 大幅な軽量化もあって、ゼロヨンはほぼ11秒フラットです。街中バトルなら心配してたほど出足も悪くないです。とはいえ、この仕様でクリアできるかと言われると……(汗)。400m通過時のスピードは218km/h。ほぼ同タイムの86NA攻略マシンだと200km/hでした。 大型、超大型ターボを重ねると、中低速はどんどん落ちてくれる(笑)のですが、思ったほど上が伸びなかったので、大型はVenus&Marsだけにしました。ベースエンジン自体、上も下もなくて真ん中だけはたっぷりあるタイプなのだと思います。 今回の仕様、乗りにくいわけでは無いですが、やはりスタートの弱さが致命的です。素人さんにはオススメできません。もちろん自分も素人なので乗りません(笑)。 ■ 藤沢先輩とRS2000tb ■ RS2000tbをフルチューンしてみて、意外とそのポテンシャルが高くなかったことがわかりました。ゼロヨンタイムでは赤碕86NAチューンとほぼ同等です。86をターボチューンすれば上回ると思われます。 最高速、中間加速を考えれば若干RS2000tbが上な気もしますが、マシンを赤碕に譲ってまで乗り換えるほどの差があったのかどうか……。 もしかすると性能どうこうより、その見た目が気に入ったのかもしれませんね。藤沢先輩の乗るRS2000tbのカッコよさは、このゲームの中でも際立っていました。 誰よりも速く、誰よりもカッコよかった藤沢先輩とRS2000tb。それを越えていくのが主人公の宿命だったとしても、いつまでも変わらない先輩でいてほしかったというのも正直な気持ちです。 リーダーって、つらいものですね……あまり辛そうでないリーダー(誰とは言いません)もいますけどね。 |